「サマーナイト大花火大会」で一部の有料席で「花火が見えにくかった」という人に対し、事務局が当初「返金しない」とした対応について、実行委員会会長の鹿児島市の下鶴市長は情報共有が不十分だったことを陳謝しました。

8月の「かごしま錦江湾サマーナイト大花火大会」では、8000円の有料観覧席で花火を見た人から「正面の木で花火が見えにくかった」という意見が、大会翌日の8月24日に市に寄せられました。

事務局の鹿児島市観光振興課は、当初、「前例がないため返金はしない」という対応をとっていましたが、実行委員会会長の下鶴市長に報告していませんでした。

事務局には新聞報道のあった9月18日に市長から対応について連絡が入り、翌19日に市長は、「返金」か「次回のチケットを渡す」ことを指示しました。

市長はきょう2日の定例会見で、情報共有が十分なされず、誤った判断がなされたことを陳謝しました。

(鹿児島市・下鶴隆央 市長)「花火の一部が見えづらい席があったことについて、残念に思われた方に心よりおわび申し上げる。どれぐらい見えなくて、それに対してどう対応するか、順序を追ってしっかりと対応すべきだった」

対象となる24の升席のうち、手続きの済んでいない12席の観覧者に対し、市は、大会事務局への連絡を呼びかけています。

電話番号は099-216ー1327、対象の席は大会のホームページに掲載されています。