家畜伝染病の豚熱など鹿児島県内に侵入するリスクが高まっていることを受け、県は29日、防疫対策会議を開きました

会議には畜産関係者らおよそ70人が出席しました。

豚熱は、豚やイノシシがかかる病気で、人には感染しませんが、強い伝染力と高い致死率が特徴です。

宮崎県で今年4月以降18件確認されていて、先月30日には県境からおよそ3キロの場所でも感染した野生のイノシシが見つかっています。

また、高病原性鳥インフルエンザについては、今月12日に韓国の養鶏場で感染が確認されていて、日本国内に侵入する時期が例年に比べて早まる危険性があることが指摘されています。

29日は改めて消毒や豚舎や鶏舎への野生動物の侵入対策などの徹底を呼びかけました。

(県 家畜防疫対策課 藏薗光輝課長)「鹿児島県にも家畜伝染病が侵入しているリスクが非常に高まっている。日々の健康観察を徹底してもらい、まず異常を早期に見つけて、異常が確認されたら通報をお願いしたい」

県によりますとこれまで県内で豚熱の感染は確認されていません。
高病原性鳥インフルエンザは昨シーズンは3件確認され、およそ32万羽が殺処分されました。