鹿児島県十島村の諏訪之瀬島で震度5弱を観測した地震からきょう24日で1週間です。地震は減少傾向にあるものの、島では警戒が続いています。

諏訪之瀬島では今月17日夜に震度5弱の地震を観測して以降、十島村では地震が相次いでいて、きょう24日午後5時までに観測した震度1以上の地震は100回を超えました。
諏訪之瀬島には38世帯78人が暮らしていて、これまでにけが人や建物被害の情報は入っていません。
福岡管区気象台は、今回の地震を6月から続く群発地震と震源が異なり、諏訪之瀬島付近の火山性地震とみています。

体に感じない揺れを含む火山性地震は、今月19日の1223回をピークに、20日は611回に減り、24日はおよそ200回で減少傾向にあります。

(鹿児島大学・南西島弧地震火山観測所 八木原寛 准教授)「山体膨張や地殻変動も確認されておらず、地震活動としては落ち着きつつある。再び地震の回数が増える兆候は、今のところみられない」
地震学が専門の鹿児島大学の八木原寛 准教授は、「諏訪之瀬島の火山活動に特段の変化はみられないものの、日ごろの備えを続けてほしい」と呼びかけます。
(鹿児島大学・南西島弧地震火山観測所 八木原寛 准教授)「過去には地震発生回数が増加したことに伴い、噴火が活発化した事例もある。一定程度の注意は持っておく必要がある」

諏訪之瀬島では噴火警戒レベル2の「火口周辺規制」が継続中で、気象台は火口からおおむね1.5キロの範囲で、大きな噴石に警戒するよう呼びかけています。