諏訪之瀬島の17日夜の地震について専門家は今年6月以降の群発地震とは異なる「諏訪之瀬島の火山活動に関連した地震」とした上で、「過去にも大きな地震が起きている地域」とし身の回りの備えの確認など今後の地震への注意を呼びかけています。
(京都大学 西村卓也教授)「諏訪之瀬島のほぼ直下で発生した地震。」
地殻変動が専門の京都大学・西村卓也教授はこれまでの群発地震は悪石島と小宝島の間が主な震源地だったのに対し、17日夜の地震は30キロほど離れた諏訪之瀬島が震源だったとして「諏訪之瀬島の火山活動に関連した地震」と話します。
(京都大学 西村卓也教授)「6月からの活動の延長で起こったというよりは、別のメカニズムで起こっているというふうに考えた方がいい」
西村教授は「長期的には火山活動が活発な時期に地震活動も増えている」として今後の火山活動にも注意が必要と話します。
(京都大学 西村卓也教授)「諏訪之瀬島近海の地震活動は度々活発化するようなことが知られていて、諏訪之瀬島のおそらく火山活動に関連するであろうと思われる地震が発生している。地震の回数としてはかなり増えている状態が続いていて、しばらくは火山活動の推移にも注目していかなければいけない」
その上で、「諏訪之瀬島の近くは過去にも大きな地震が起きている地域」として、身の回りの備えを改めて確認してほしいと話します。
(京都大学 西村卓也教授)「地震はいつ起こるかわからない。火山の噴火もなかなか予測が難しいところがある。普段から家具の固定、家の耐震化を進めるというようなことは心がけてほしい。高いものが落ちるようなところはしっかり固定する、がけなど土砂が崩れてきそうなところは十分注意して通行することが必要」