埼玉県で道路が陥没し、トラックが転落した事故を受け、全国の自治体で下水道管の調査が行われました。鹿児島市では、速やかな対策が必要な下水道管が4.41キロあったことが分かりました。
今年1月に埼玉県八潮市で起きた道路の陥没事故では、トラックが転落し、運転手の男性が死亡しました。陥没の原因は、下水道管が破損し、地中に空洞ができたためとみられています。
これを受け、国は全国の自治体に特別調査を要請しました。
その結果、全国の下水道管およそ72キロで、1年以内に速やかな対策が必要な腐食などが見つかり、鹿児島市でも汚水管と雨水管のおよそ4.41キロで対策が必要と判断されました。全国で6番目、九州では最も長い長さです。

対象となる下水道の大半は汚水管である「南部幹線」で、天保山橋から県庁前を経由して南栄にある南部処理場までの8.4キロのうち、およそ3.8キロで、対策の必要性を指摘されました。
鹿児島市水道局は、「腐食や破損は軽微なもので、すぐに陥没に至るものではない」として、順次、改築工事を進める方針です。