観光客の増加傾向が続く奄美大島で海上保安部と警察、消防などが合同で海難事故の救助訓練を行いました。
この訓練は、2021年に、奄美大島が世界自然遺産に登録されて以降、観光客が増え、海の事故も増加傾向にあることから、関係機関の連携強化のため行われました。
訓練には、奄美海上保安部と消防、警察のほか、水上バイクを使用する県立奄美少年自然の家の職員など55人が参加しました。
訓練では、警察官が制服のまま海に飛び込み、動きにくさなどを体感したほか、岸壁から人が転落したとの想定で、警察と消防が連携して救助した人を受け渡すなど実際の事故を想定して行われました。
(参加した警察官)「平素からこのような訓練を続けて、第一に現場に着く者としてがんばっていきたい」
(奄美海上保安部 大場伊佐大部長)「どこの機関も自分たちの強みだとか装備を発揮して、しっかりと訓練している。(訓練が)現場での的確な連携につながっていくと思う」
奄美海上保安部管内では、去年、マリンレジャーになどによる海での人身事故が20件発生し、死者・行方不明者の数は9人でした。今年は先月末時点で、人身事故が16件、死者・行方不明者は6人となっています。