日常の買い物を手助けする動きも

跡地の周辺は住宅やマンションなどが広がっていますが、一番近いスーパー・タイヨー騎射場店まではおよそ700メートル。真砂本町のニシムタスカイマーケットまでは1キロ弱です。個人商店の多い真砂商店街もおよそ500メートル離れています。
周辺の住民によりますと、車がない高齢者などは市電に乗って買い物に行っているということです。
そんな中、日常の買い物を手助けする動きもあります。

イオン跡地から交差点を挟んで向かいにある住宅地の駐車場です。週に1回、魚の移動販売店が来ています。
(利用者)
「助かる。そこのイオンが無くなってから買い物に行くのもちょっと遠くなった」
「毎日のように(イオンに)行っていたけど、無いから騎射場まで電車で。元気にしているうちに(新しい店が)できたら」

(小幡水産 小幡健彦社長)「『どうしてもお店が無くて』ということで。困ってると言われたら何とかしてあげないと」
イオンの閉店をきっかけに、住民の依頼で来るようになった小幡さん。顔なじみもできました。
(小幡水産 小幡健彦社長)「僕がありがとうなんだけど、お客さんから『ありがとう』と言われることが多いので、それが一番の励み」
小幡さんにちょっと意地悪な質問をしてみました。
Q.イオン跡地には何か商業施設ができると思う。ここの人たちはまたそっちに行くが?
(小幡水産 小幡健彦社長)「おいしければまた帰ってくる。それでもずっと商売はできている。気にしないと言ったら嘘になるけど。また次を探すので、大丈夫じゃないか」

再開発の行方は…
跡地は商業施設として再開発される予定です。
今後について、土地を所有するイオン九州は「鹿児島にとって重要な場所。地域の方にとってどのような施設がいいのか検討中」としていて、現時点で具体的な開発の内容や整備時期は決まっていないということです。

再開発の行方が注目されます。







