香港航空が、7月と8月の鹿児島便の全便欠航を決めたことが分かりました。「日本で大災害が起きる」といううわさが香港で広まったことによる客の減少が理由です。現地の県関係者からは困惑の声も聞かれます。

香港では、漫画の内容などをきっかけに「7月に日本で地震が起きる」という根拠のないうわさが出ていて、日本への旅行を控える動きが出ています。

香港と日本を結ぶ各地の便に、影響が広がっていて、県によりますと、香港航空が7月と8月の鹿児島便の全便欠航を決めました。鹿児島便の先月の搭乗率は半分ほどに減少。「採算が合わない」などの理由で今月は欠航便も出ていました。

鹿児島市に本社を置く西原商会は、香港にも事業所があり、駐在の日本人4人を含む27人が勤務しています。

(西原商会香港事業所 大内田涼さん)
「旅行に行くのをやめたという声が多い。香港の人はすぐ信じてしまうので、うわさになったらそれを信じ込んで、行かないというのが主流」

「コロナの時もそうだったんですけど、悪いうわさが出たら一瞬で広まる。お盆に鹿児島に帰る予定だったが最悪」

県交通政策課は、「風評に基づく欠航は大変困った状況。9月以降は改善してほしい」と話しています。