鹿児島ユナイテッドFCの徳重剛前代表が有印私文書偽造の疑いで書類送検されその後、不起訴処分になったことについて、徳重前代表は会見で「猛省している」と陳謝しました。
鹿児島ユナイテッドFCの徳重剛前代表は、2020年にクラブの理事だった男性名義の印鑑を使ってうその辞任届をつくった有印私文書偽造の疑いなどでことし3月に書類送検され、先月28日に不起訴処分となりました。
徳重前代表は3月に代表を辞任し現在、取締役に就いています。
クラブはきょう2日、記者会見を開き、徳重前代表は「男性が理事をやめることは本人も認識していた」とした上で、「辞任届などを作成する事務作業は一任されていて、手間を省くために男性名義の印鑑を購入し辞任届に押した」と経緯を説明しました。
(鹿児島ユナイテッドFC 徳重剛前代表)「手続きをすべて任されていたとはいえ本人に確認すべきだったと猛省。特に意図的に排除するという意図をもってこの手続きをしたわけでは全くない」
一方、理事だった男性は「理事を辞めた認識はない」と話していて、徳重前代表の主張とは食い違っています。
(理事だった男性)「わざわざ印鑑を作るのは悪意がある。やめろと言われているようなもの。(不起訴について)非常に遺憾に思う。非常に残念です」
男性によりますと徳重前代表の不起訴の理由は「嫌疑不十分」だということです。