輸出にも力を入れている日本一の養殖ブリや日本一となった鹿児島茶の生産者からも困惑の声が聞かれます。
長島町の東町漁協です。全国一の養殖ブリの産地で、年間40万匹を海外向けに出荷しています。昨年度の輸出額はおよそ25億円。そのうち8割はアメリカです。

アメリカへ輸出するブリの関税はこれまでゼロ。24%の引き上げに、関係者も戸惑っています。
(東町漁協 山下伸吾組合長)「主力はアメリカで、これからまだ伸びしろがあるので期待していたが、非常に厳しい状況になる」
漁協は2年後の完成を目指して、新たな加工場を整備中です。海外への輸出拡大を見据える中での今回のトランプ関税。新たな販路を探すななどの対応を迫られています。
(東町漁協 山下伸吾組合長)「アメリカ輸出がこういう形で厳しくなるようであれば、EU・イギリスなどへの(販路を)持っているので力を入れて、アメリカで売っていたものをカバーしたいという計画をしている」