(井村准教授)「2011年・2018年の噴火と同じくらいのマグマが用意されていると思ったほうがいい」
地質学が専門の鹿児島大学・井村隆介准教授です。霧島連山の新燃岳が、噴火警戒レベル3の想定より大きな規模の噴火も起こり得ると危惧しています。
(井村准教授)「(気象庁は)空振を伴うような爆発を注意するよう警戒範囲を4キロにしているが、そこから本格的な噴火が起こるまでの時間がない可能性がある。もう次のマグマは用意されている、これはわからない。
次マグマが上がると、(山頂は今)真ん中がへこんでいるので、そこを埋めたら簡単に外側に出てくる。2018年と同じだけのマグマが出たら、たぶん霧島川をふさぐ」
今回のレベルの引き上げをきっかけとして、もし噴火が起こった場合にどう行動すべきか改めて考えてほしいと話します。
(井村准教授)「大きな噴火を2011年、2018年に経験しているから、そこまではすぐにスイッチが入らないといけない。もし2011年のような噴火が始まったら、どうすればいいか考えてほしい。外からきた人に注意喚起・避難誘導ができるか、確かめるのが重要」