きょう、3月25日は「電気記念日」です。1878年(明治11)年のきょう、日本の公の場で初めて電灯の点灯に成功しました。
「電気記念日」にちなんで、あまり知られていない発電所を訪ねました。
鹿児島市小山田町。山間に小さな発電所があります。河頭水力発電所。1900年(明治33年)、運転を開始しました。以来125年間、発電を続けています。
上流にある甲突川から水を引き込み、19メートルの落差を利用して水を水車へ送り込みます。水車は毎分600回転し、165キロワットの電気を生み出します。
この写真は1980年(昭和55年)ごろの発電室の様子です。設備は老朽化すると更新され、現在の水車は1990年に。発電機は96年に新しくなりました。日ごろは無人の発電所。この日は、点検のため発電を止め、設備に異常がないか職員らがチェックして回りました。
発電所は、きょうも歴史を刻んでいます。撮影はMBCふるさと特派員の小島忠義さんでした。