県内のほとんどの小学校できょう21日は、今年度、最後の授業でした。このうち、この春で閉校する南九州市の小学校では子どもたちが最後の思い出を作りました。

南九州市知覧町にある創立152年の松ヶ浦小学校。1949年のピーク時は664人の児童がいましたが、今は19人となりました。

松ヶ浦小学校は、校区にウミガメが産卵する砂浜があり、長年、子どもたちが保護活動に力を入れてきました。しかし、児童数の減少から、この春で閉校が決まりました。

通常の授業は21日が最後。子どもたちは最後の給食を味わいました。

(5年生)
「みんなと食べるのが最後だから悲しい」

「6年生と給食を食べるのは最後なのでちょっと悲しい。みんなと食べるのでおいしくなった」

(記者)「昼休みになりました。全校生徒でするのは運動会の思い出紅白リレーです」

昼休みは、卒業する6年生2人のリクエストで、みんなで運動会の紅白リレーです。

子どもたちは午後、思い出が詰まった校舎で写真を撮影しました。

6年生2人は卒業し、春から中学校へ。ほかの在校生は、4月から10キロ離れた市内の小学校に通います。

(6年・中村望愛さん)「海がきれいで開聞岳が屋上から見えるので、いい場所落ち着く場所だった」

(6年・中渡瀬承太郎さん)「お兄ちゃんやお姉ちゃん、お父さん、おじいちゃんが通って長い歴史があるが、歴史を未来まで繋げていきたかったが終わるので寂しい」

松ヶ浦小学校の修了式は今月25日で、152年の歴史に幕を下ろします。

(児童)「152年間ありがとう」

県教育委員会によりますと、県内の公立学校では、今年度、松ヶ浦小学校を含め、5つの小学校と、中学校1校が閉校となります。