北海道の動物園への引っ越しが決まっている鹿児島市の平川動物公園のホッキョクグマのライト。今度の日曜日の旅立ちを前にセレモニーがありました。近づく別れに涙を流す子どもたちの姿もみられました。

(記者)「平川動物公園に出来た大勢の人だかり。視線の先にはホッキョクグマのライト」

陸では大きな体を揺らしながら歩き、水中では器用な泳ぎでえさを食べるのはオスのホッキョクグマのライト(11)です。

平川動物公園では「カナ」が天国へ旅立って以来、およそ2年半の間ホッキョクグマの「不在」が続いていましたが、2023年に和歌山のアドベンチャーワールドから「ライト」が仲間入り。

好奇心旺盛な一方、「寒さが苦手」な一面もあるなど愛くるしい姿で人気者となりましたが、繁殖のため北海道の動物園に移されることが決まりました。園での公開は今月23日までの予定です。

別れを前に、激励会が開かれました。餞別の品として丸ごと一匹のサーモンが贈られましたが…豪快に10分ほどで完食。

来園者は「ライト」の元気な姿をカメラで撮影するなど、別れを惜しみました。

(小学4年生)「とにかく寂しい。行っちゃうんだなという気持ちになった」

(中学1年生)「ホッキョクグマが好きだから悲しくて、たった2年だけどシロクマ見られてうれしかった」

(和歌山の頃からファン)「寒がりのライトくんが大丈夫だろうかと思いながら。ぜひ円山動物園(北海道)でも人気者になってほしい」

(大分から家族で 小学5年生)
「食べるところ。魚を食べているのを初めて見たけど小さい魚でも大きい魚でも食べるときかわいいと思った」

(母)「私が連れてきた。大好き。がんばって働いて北海道行きます。会いに行きます」

ライトとの別れが近づき、涙する子どもも・・・。

「大好きで、ライトくんだけ見に来る日もあるくらい大好きだったので。また来る?最後会いに来ようか、シロクマさん好きだもんね」

(ライトの担当飼育員 蒲地エリナさん)「寂しいという気持ちもあった。繁殖のためという国内のホッキョクグマたちのために必要なこと、まずはありがとうという言葉、北海道でもがんばって愛されてきてねと言葉をかけたい」

「ライト」の公開は今月23日午後4時までです。