鹿児島県薩摩川内市の産業廃棄物最終処分場「エコパークかごしま」を巡り、県から借り入れた40億2000万円の返済の見通しが立っていないことが分かりました。

エコパークかごしまは、県内唯一の管理型産廃処分場で、2015年から操業しています。

県によりますと、産業廃棄物の埋め立てが終わる2029年12月までの収支は、リサイクルが進んで産業廃棄物の搬入量が想定を下回ったことなどから、21億2000万円の赤字となる見通しです。

施設は、県環境整備公社が県から59億2000万円を借り入れて整備しました。しかし、今後は大規模な修繕のための資金も必要となることから、借入金のうち40億2000万円の返済の見通しが立っていないということです。

県は、2028年に湧水町に民間の産廃処分場が完成するため、エコパークの埋め立て期間を延長せずに、借入金を返済する方法を検討する方針です。