今後、人手不足が懸念されているパイロットを養成する取り組みです。鹿児島大学などが続けているプログラムの1期生が、このほど航空会社に就職し、今後の抱負を述べました。
(記者)「いよいよ初のパイロット誕生へ。画期的な取り組みの成果報告会が開かれています」
地域密着型パイロット人材創出プログラム=SKYCAMPは、鹿児島大学と日本航空、日本エアコミューターが連携する取り組みです。2週間の飛行操縦体験などパイロットライセンスの取得を目指す学生を支援するもので、背景には民間機のベテランパイロットが大量に退職する「2030年問題」があります。
プログラムでは、この4年間で7人のパイロット候補生を輩出していて、先月、1期生の2人が日本エアコミューターに入社しました。

(奥紘輔さん 理工学研究科卒・姶良市出身)「自分が幼いころから目指していたパイロットという職業で地元に貢献できるのは、すごく光栄なこと。本当にうれしくやりがいのある仕事だと思う」

(立山陸さん 工学部卒・奄美市出身)「奄美大島の出身なので、地元の奄美に飛行機で飛んで帰って、地元のお客様に乗っていただけるのを楽しみにしている」
2人は順調にいけば、来年春に副操縦士として乗務する予定です。
(日本エアコミューター・武井真剛社長)「離島には航空路線は交通インフラとして欠かせないものなので、しっかり(路線を)支えられるパイロットを育成していきたい。(入社した2人には)離島の魅力を力強く発信してほしい」
鹿児島の空の便を守るため、産学連携の取り組みが続きます。