整備することを決めてから90年以上造られていなかった鹿児島市の武岡公園が、5年後に整備される見通しとなりました。市は5日、2030年3月の完成を目指し、整備を進める方針を明らかにしました。
(鹿児島市の担当者)「公園は(令和)12年3月の完成を目途に整備を進めてまいりたい」
鹿児島中央駅西側にある武岡墓地や長島美術館近くの高台に計画されている武岡公園は、1933年に鹿児島市が整備を決めました。広さおよそ4.9ヘクタールで、城山公園展望台より14メートル高い、標高121メートルに桜島を一望できる展望台が建設される予定です。
市はこれまでに、中央公園や天文館公園などを都市計画に基づいて整備しましたが、市街地で整備がまだなのは武岡公園だけです。
なぜ90年以上も未整備のままだったのかについて、市の担当者は…
(市の担当者)「都市計画決定後、公園区域が確定できないなどの課題があったことや、市街地の住環境の整備を重点的に進めてきたことなどから時間を要した」
市は整備が遅れた要因として、第二次世界大戦を経て戦災復興する中で、中心部の住環境の整備を優先したことに加え、整備区域の境界があいまいだったことを挙げました。
用地は、来年度中に取得を終える見通しです。総事業費は、およそ15憶2000万円です。