信号機のない横断歩道で、車がなかなか止まってくれず、渡れないという経験をされた方、多いのではないでしょうか。
JAFの調査によりますと、鹿児島県の車の停止率は全国で41位で、九州・沖縄で最も低かったことが分かりました。
県内の実態を取材しました。
停止しない車…1時間に30台以上
住宅や商店が立ち並ぶ鹿児島市内の信号のない横断歩道です。
親子が横断歩道を渡ろうとしますが、停止する車はなく、次々と通りすぎていきます。
取材を続けていると、こうした停止しない車が、1時間に34台確認されました。
(住民)「(毎回渡れない?)ですよ、渡れない。一向に止まらない。だから信号を付けてほしいと思う」
(高校生)「止まってくれる車は少ない、(いつも)いつ渡れるかなという感じ」

道路交通法では、信号機がない横断歩道を渡ろうとする歩行者がいる場合、車は必ず停止しなければなりません。違反すると、普通車の場合、違反点数は2点、反則金は普通車で9000円となっています。

JAFが、全国の信号のない横断歩道で車の停止率を調べた結果、去年、鹿児島県は、全国で41位の39.6%。全国平均の53%を13ポイント余り下回りました。前の年の28位からさらに順位を13位下げ、九州・沖縄では最も低い結果です。
(JAF鹿児島支部推進課 江原諒さん)「停止について認知度が低いこともあると思う」
県内で9年間、車の事故やトラブルなどの対応にあたってきたJAF鹿児島支部の江原諒さんです。
停止率が低い背景の1つに、鹿児島ならではの要因もあるとみています。