新型コロナの影響で離職が相次いだ鹿児島空港国際線の地上スタッフが、依然、コロナ禍前の水準に回復していません。国際線がコロナ禍前の水準に戻るには、まだ時間がかかりそうです。

(県総合政策部 竹内文紀総括監)「様々な業界の人手不足などの影響を受け、依然として人員の確保が課題となっている」

鹿児島空港の国際線ではコロナ禍で運休していた定期路線が去年、相次いで再開され、現在はソウル、上海、台北、香港の4路線で週18便運航されています。

こうした中、きょう28日の県議会では、空港で航空機の誘導や客の案内などの地上業務を担うグランドハンドリング=グラハンの雇用状況について県が説明しました。

それによりますと、人手不足などの影響で離職した人員の補充が追いつかず、コロナ禍前の402人より44人少ない358人にとどまり、以前の水準には戻っていないということです。

県はコロナ禍前に週29便を運航していた国際線の拡充を図る上で「人員不足が制約になっている」とし、航空会社に対して応援職員の派遣要請などを続ける考えを示しました。