「一票の格差」が最大2.06倍だった去年10月の衆院選は憲法違反にあたるとして、弁護士グループが鹿児島と宮崎で行われた選挙の無効を求めていた裁判で、福岡高裁宮崎支部は原告の訴えを棄却しました。

裁判は弁護士グループが、全国14の高等裁判所などで起こした訴訟の一つです。去年10月の衆議院選挙は格差是正のため区割りを見直した初の選挙で、前回の衆院選と比べ格差は縮小されたものの最大で2.06倍の格差が生じていました。

こうした状況を受け、弁護士グループは、鹿児島と宮崎のあわせて7選挙区の選挙無効を求め、福岡高裁宮崎支部に訴えを起こしていましたが、21日西森政一裁判長は訴えを「棄却」しました。

一連の判決はこれで10件目で、これまですべて「合憲」の判断が下されています。