先月、養鶏場で高病原性の鳥インフルエンザが確認された出水市で、県は周辺の農場のニワトリなどの監視を強化していましたが、「異常は確認されなかった」として24日、監視を解除しました。

出水市高尾野町の採卵用の養鶏場では先月19日、高病原性鳥インフルエンザに感染したニワトリが今シーズン県内で初めて見つかり、この農場のおよそ11万3000羽が殺処分されました。

県は農場から半径10キロをニワトリに異常がないか確認する「監視強化区域」に設定していましたが、その後、異常は確認されなかったことから、24日正午に解除しました。

また、県は24日、さらなる感染を防ぐため、農場にウイルスを持ち込むおそれがあるネズミの駆除剤600キロと、消毒薬4200リットルを出水市の農協に無償配付しました。

(マルイ農協・椎木昭任生産事業部長)
「まだまだ気を抜けない。今後もさらに気をつけてまん延しないよう、農家も頑張っている」

県は、ニワトリなど100羽以上を飼育する県内806の農場とその関連施設に、ネズミ駆除剤や消毒薬を順次、配付することにしています。