鹿児島県奄美市の名瀬徳洲会病院が今年11月から、産科を一時的に休診することになりました。再開の見通しは立っておらず、奄美大島で分べんできる医療機関は県立大島病院だけとなります。
名瀬徳洲会病院は今月14日、産科を11月1日から一時的に休診すると発表しました。現在、2人いる常勤医のうち、1人が徳洲会グループ内のほかの病院に異動し、安全な分べん体制が維持できなくなるためとしています。
後任の医師を確保できる見通しが立たず、再開の時期は未定だということです。
名瀬保健所によりますと、奄美大島の2つの医療機関が昨年度、扱った分べん数は342件で、名瀬徳洲会病院が120件、県立大島病院が222件でした。
名瀬徳洲会病院で11月以降に出産を予定していた妊婦は、県立大島病院などに転院する予定です。
受け入れ先となる県立大島病院の石神純也院長は「地域住民が島内で安心して出産できるよう、必要な医療が提供できるよう対応したい」とコメントしています。







