鹿児島市は、桜島の8つの公立小中学校を1つに統合し、新たに小中一貫校を建設する計画です。設計業者を決めるプレゼンテーションが、29日、桜島の住民らに公開されました。
(設計業者)「8校が一つになる『集まる力』を最大化するシンボルとして、温かみのある1棟構成の木造校舎です」
一般的に審査は非公開ですが、29日のプレゼンは、鹿児島市が住民の意見を取り入れた学校づくりを目指す一環で公開されました。桜島の住民のほか、建築を学ぶ学生などおよそ80人が集まりました。
桜島には現在、小学校5校と中学校3校のあわせて8校があり、およそ190人の子どもが通っています。児童生徒の数はこの10年で4割減少していて、鹿児島市は地元からの要望を受け、8校を統合した新たな小中一貫校をフェリーターミナル近くのグラウンドに建設し、2026年4月の開校を目指しています。
鹿児島市は学校の設計業者を募集し、県内外から応募があった12の設計事務所のうち4社が書類審査を通過。29日、大学教授ら審査員7人を前に、業者が校舎の設計案などをプレゼンしました。
(設計業者)「建物内を貫通する桜島ストリートを設け、地域住民や観光客をこの施設へと導き、さらには周辺施設へとつなぐ起点にしたい」
(東桜島小5年生)「桜島が見えて、桜島の特色がつまってるいい学校になってほしい」
(母親)「地域と社会と子どもがどうつながれるか、わくわくするような内容だった」
(桜島の住民)「設計段階でも地元の意見を聞きながら進めてもらいたい」
(鹿児島市教育委員会・岩坪秀樹学校整備室長)
「地元の人も、学ぶ児童生徒も、一緒になって作っていける学校になるように設計を進めていきたい」
今後の審査で1社が選ばれ、結果は9月1日に公表される予定です。