ニューズナウでは先週、県立高校へのエアコン設置が九州各県で県の費用で進められている一方、鹿児島では県の費用負担がなく、61校のうち6校で未設置となっていることをお伝えしました。
26日の定例会見でこの件について問われた塩田知事は、「早急に、前向きに検討したい」と県の費用でできるだけ早く設置を進める考えを示しました。

(塩田康一知事)「残っている6校についても環境整備をしていくことが必要だと思っている。教育委員会にも相談して、早急に前向きに検討してもらっている」

MBCの取材によりますと、県立高校の普通教室のエアコン設置率は、九州では県が予算をつけるなどして5県で100%となっていていて、長崎も今年度中に県予算で整備予定です。
一方、国の補助金がなく、鹿児島では県の補助もないため、同窓会やPTAの協力で設置費や維持費を負担していて、各高校が独自に設置を進めています。
MBCが県教育委員会に情報公開請求をして入手した資料によりますと、6月末時点で山川、加世田常潤、市来農芸、伊佐農林、霧島、福山の6校が未設置となっています。

26日定例会見でこうした状況について問われた塩田知事は、厳しい暑さが続く中で緊急的な熱中症対策の一つとして、エアコンの整備に前向きな考えを示しました。

(塩田知事)「熱中症対策も含めて、学校教育の現場で皆さんがしっかりとした環境で勉強ができることは大変重要だと思っている」

知事の発言に、エアコンが設置されていない高校では…

(市来農芸高校 益満隆宏教頭)「もし設置されるのであれば、非常にありがたい。正式に学校として話を受けていない。今後、そのような話があれば、県教委と協議の上、進めていくことになる」

県教委は費用などの試算を進めていて、準備が整い次第、早急にエアコンを設置したいとしています。