ブラジルに生まれ、鹿児島で育った画家・森一浩さんの作品展が19日から鹿児島市で始まりました。

黄色に黒の色づかいが目を引く油絵「EstoradadoSol」(太陽への道)。ブラジル・サンパウロ生まれで千葉県在住の画家・森一浩さんの作品展です。

父親が鹿児島出身のブラジルへの移民者で、森さんは5歳から20歳まで枕崎で過ごしました。東京藝術大学・大学院を卒業し、現在は、25年ほど日本とブラジルを行き来しながら作品をつくっています。

山形屋画廊での個展は38年ぶりで、ブラジルのアトリエで描いたユニークで自由な画風の作品が多く並びます。

(記者)「こちらはサムライの夢という作品、縦横1メートルを超える大作ですが、なんと10秒で描かれた、間近に見るとダイナミックな躍動感を感じられる」

床にキャンバスを置き一筆で仕上げたこの作品は、一瞬の感情を爆発させて描き上げたといいます。

(森一浩さん)「無邪気な気持ちでやっているつもり」「昔の子ども心を持ちながら今も絵を描いている」「表現そのものが自分にとって生活だから、そのまま見てもらえたら」

「森一浩展」は、今月25日まで山形屋画廊で開かれています。