徳之島の伊仙町で、太平洋戦争末期に撃沈された戦艦「大和」などの乗組員を慰霊する式典がこのほど開かれ、戦没者の冥福を祈りました。

徳之島の伊仙町犬田布岬には、太平洋戦争末期に東シナ海で沈没した戦艦大和を旗艦とする特攻艦隊戦士の慰霊塔があります。

沈没から79年の今月7日、町民らおよそ100人が出席し、慰霊祭が行われました。
参加者らは白い菊の花を捧げ、戦禍に倒れた数多くの人々の冥福を祈りました。

そして、大久保明町長が、「平和の尊さを次世代に継承し、平和の実現に努力します」と式辞を述べ、平和への思いを新たにしていました。

(伊仙町 大久保明町長)
「平和国家として、これからも世界の模範となるような国になることを私たちも願っている」

伊仙町役場によりますと、犬田布岬の慰霊塔は、1968年に、彫刻家の中村晋也さんの設計で立てられましたが、老朽化が進んだことから、去年、クラウドファンディングなどで費用を募り、先月、修復工事が終わったばかりだということです。