◆以布利共同大敷組合 岡林玲 船長
「見つかったのは『1段箱』という網ですね。最初に見たときは1頭だと思ったけど、ドローンで撮影したら2頭だということがわかり…『たまげた!』という感じです。船ぐらいの大きさはありましたね。体長は10mくらいはあるんじゃないですかね」

岡林船長によりますと、年によっては数回ほど、ザトウクジラやミンククジラが網に入ることがあるといいますが、「2頭入った」のは珍しいと言います。

◆以布利共同大敷組合 岡林玲 船長
「クジラが2頭入ったことは無いです。たぶん『つがい』じゃないか…という話ですけどね」

翌3日の朝に確認すると、定置網の中にクジラの姿は無かったといいます。

クジラが、出口のより狭い「2番箱」まで入ってしまうと、囲っている網を水中に沈めて逃がす必要があったため、2頭が無事に網から逃れ、岡林船長もほっと胸をなでおろしていました。

なお、この豊かな漁場で水揚げされた魚は土佐清水市の市場に出荷されるほか、鮮魚の詰め合わせとして、市のふるさと納税の返礼品にもなっています。

今回、以布利共同大敷組合が撮影したザトウクジラの映像は、組合の公式SNSでも公開されています。