高知県土佐清水市の「以布利漁港」の沖に設置された定置網に、2頭の「ザトウクジラ」が迷い込んでいるのが確認されました。
漁業関係者が撮影した映像には、定置網の中を、2頭のクジラが、勢いよく潮を吹きながら悠々と泳ぎ回っています。12月2日、土佐清水市沖の定置網に「ザトウクジラ」が迷い込んでいるのが確認されました。
定置網は「以布利共同大敷組合」が、漁港の沖合1.5kmの海域に設置したものです。魚種が豊富で数も多いこの漁場では、季節ごとに様々な魚が水揚げされ、90年近く、以布利の港町を支えてきました。

定置網は、潮の流れに乗って泳いできた魚が「垣網」と呼ばれる障害物を避けるため沖に進路変更する特性を利用して設置されています。魚が網に沿って回遊しながら泳ぐうちに、出口が狭く出ることが困難になる「2段箱」と呼ばれる箱網まで、誘導されます。
その定置網に、12月2日の午前7時ごろ、漁業関係者が網上げ作業に向かったところ、クジラが迷い込んでいるのを見つけたといいます。










