高知県出身で太平洋戦争中、特攻部隊の司令官を務めた岡村基春(おかむら・もとはる)さんの遺品展が南国市で開かれています。
この遺品展は高知に残る戦闘機の格納庫=掩体壕(えんたいごう)の清掃などに取り組んでいる「高知航空史記念館準備会」が開いています。
岡村基春さんは当時の安芸郡井ノ口村(いのくちむら)出身の海軍軍人で、戦時中は特攻の専門部隊=神雷部隊(じんらいぶたい)の司令官を務めていました。
会場には遺族から提供された写真や岡村さんの勲章など43点が展示されていて、岡村さんの経歴や人柄を知ることができます。
終戦の2週間前に上官が岡村さん宛てに書いたとされる漢詩には、神雷部隊(じんらいぶたい)で戦死した隊員を偲び、岡村さんを慰労する内容が詠まれています。
▼高知航空史記念館準備会・福井正洋代表
「特攻という非情な作戦を指導された方というのが写真を見たら分かるんですけど一般的な男性、1人の父親だった方がそういった非常手段をとらなければならなかったという終戦直前の状況に思いをはせていただいたらと思います」
遺品展は17日午後4時まで南国市の前浜防災コミュニティーセンターで開かれています。