高知県内は18日まで連日の猛暑となりました。海水温の上昇に伴い、宿毛湾の養殖業はお盆を前に出荷予定だった魚が死んでしまうなど大きな影響が出ています。

こちらは宿毛湾で養殖された魚です。ある養殖業者はお盆を前に出荷予定だった魚を湾内まで持って来ていましたが、翌日、生簀まで取りに行くとほとんどが死んでいて、かろうじて泳いでいた魚も次々と変色し全滅していたといいます。1回の水揚げで2500~2700匹が死に、被害額は1000万円弱に上るということです。

すくも湾漁協によりますと宿毛湾では漁協に所属する36業者が魚の養殖を行っています。そのうち5つほどの業者が8月の3連休前に魚を水揚げしましたが、海面近くの水温が31℃ほどに上がっていて、多くの魚が死んだのではないかとみられています。

水温が高いのは海面近くだけではないようです。大小、70基の“いけす”でブリ・ハマチをおよそ18万匹、タイをおよそ50万匹養殖している『濵兆(はまちょう)』も海水温の上昇が影響しているとみられる被害が出ているといいます。

(濵兆 濵田耕平 社長)
「持って帰ってきた魚も死んだし、沖の深い所の魚も下まで水温が高いので死ぬ感じ。多い時は1000匹ぐらい死ぬ。(Q.かなりの打撃ですよね)そうですね。水温だけはどうしようもない。堪えるしかないですね」

8月に入り宿毛湾内の海水温情報について注意を促す通達が宿毛漁業指導所から出ています。ある養殖業者は「自然相手の事なので、我々ができる対策は少なく、こういった時の為に入っている保険の制度も、一度の災害で4万5000匹が死なないと発動されない。こうした発信をすることで少しでも大勢の人に現状を知ってもらいたい」としています。