二十四節気のひとつ「大寒」を前に、愛媛県新居浜市内の寺では、冬の風物詩、寒行托鉢が始まりました。
新居浜市山根町の曹洞宗瑞応寺では、およそ100年前から寒さの厳しい大寒の時期に修行僧が街を歩く寒行托鉢を行い、無病息災を祈願しています。
新居浜の午前8時半の気温は8.2度と、4月上旬並みの暖かい朝となりましたが、修行僧6人が素足にわらじを履いて境内でお経を唱えたあと、網代笠をかぶり一列になって寺を出発します。
修行僧の一行は、鈴や錫杖と呼ばれる杖を鳴らし、「ホーホー」と独特の低い声を響かせながら托鉢を知らせます。
そして声を聞いて軒先に出てきた市民にお経を唱えお布施を受けていました。
(市民)
「この季節来たんだなと思う」
「とてもほんとに有難いなと思うし、寒い中ご苦労様だと思う」
家内安全や無病息災を祈る寒行托鉢は、今月30日までつづきます。