20日の大寒を前に、愛媛県新居浜市内の寺では19日から修行僧が心身を鍛える「寒行托鉢」が始まりました。

曹洞宗の修行道場として知られる新居浜市内の瑞応寺では、およそ100年前から寒さの厳しい大寒の時期に修行僧が街を歩く「寒行托鉢」を行っていて、新居浜の冬の風物詩となっています。

19日午前7時半ごろの気温は1.4度。
厳しい冷え込みの中、4人の修行僧は境内でお経を唱えたあと素足にわらじを履いて網代笠を被り、山門を出発します。

修行僧たちは「ホー、ホー」という太い声を住宅街に響かせていました。

ここ数年は、新型コロナの影響で戸別の訪問は行わず、依頼のあった場所のみでお経を唱えました。

市民
「日頃の感謝を込めて家まで来てもらったんですけど、ありがたいと思っています」
「寒い中、こうして伝統をつなげてくれてることに感謝しますね」

市民の家内安全や無病息災を祈る「寒行托鉢」は、1月30日まで続きます。