愛媛の住民らが、四国電力に対し伊方原発3号機の運転差し止めを求めていた裁判で、松山地裁は先ほど、原告側の訴えを退けました。
伊方原発3号機の運転差し止めを求めて訴えていたのは、愛媛など全国から集まった住民およそ1500人です。
これまでの裁判で、原告は、伊方原発沖の中央構造線断層帯の調査や、阿蘇山など火山の噴火を想定した安全対策が不十分などと主張。
さらに、原発事故が発生した場合の避難計画にも実効性がないなどと訴えていました。
一方、四国電力側は「最新の科学的知見を踏まえ、地震や火山など様々な災害を想定した安全対策をとっている」と主張していました。
なお、伊方原発の運転差し止めをめぐる訴訟の一審判決は、大分・広島いずれの地裁でも棄却されていて、今回の松山地裁で3例目です。