松山市がJR松山駅近くに計画する大型施設について、検討委員会は17日、当初の基本構想を変更し、アリーナをメインとした施設を目指す方針を確認しました。

松山市は、JRの車両基地の跡地に地元プロバスケチームの利用も想定した5000席程度のアリーナと、演劇公演などに使える100席程度のホールを整備する方針を示しています。

17日に開かれた3回目の検討委員会では、これまでに出た意見もふまえて、アリーナとホールを併設する市の方針が議論になりました。

東京大学大学院工学系研究科 菊池雅彦特任研究員
「敷地がかなり厳しいというところで、アリーナとホールの両方を1つの敷地で満たすのは難しいのではないかなと。もしアリーナをここに持ってくるということであれば。ホールの機能は場合によっては中心市街地という幅を広げて、きちんと検討する必要があるのではないか」

愛媛大学社会共創学部 松村暢彦学部長
「この検討会においては、アリーナ機能を中心に車両基地跡地の施設を検討していきたい」

その結果、松山市の方針を変更して、車両基地跡の跡地はアリーナをメインとし、小ホールについては、あらためて検討することを確認しました。

松山市民会館の老朽化が進む中、検討委員会では文化施設の在り方についても、合わせて議論を進める予定です。