AIが地域にもたらす可能性について考えるシンポジウムが愛媛大学で開かれ、人工知能研究の専門家らが、人間とAIのかかわり方などを議論しました。

このシンポジウムは、愛媛大学に去年新設された「未来価値創造機構」が主催しました。「未来価値創造機構」は地域社会が人口減少で縮小するなかで、何に価値観を置いて生きるのかを大学全体で研究するための組織です。

シンポジウムでは人工知能研究で知られる理化学研究所の杉山将さんの基調講演のあと、学内の研究者ら4人が加わってパネルディスカッションが行われました

(井口梓未 来価値創造機構 副機構長)
「たとえ人口減少が進んでいる地域でも、小さな中小企業や生産者であっても、あえてAI技術を導入することをちょっとしたきっかけに価値を最大化した」

パネリスト5人はAIを使いこなすための体制づくりや、AIに順応した社会のあり方などについて、活発に意見を交わしました。

愛媛大学では、今年度から工学部に「デジタル情報人材育成特別プログラム」コースを新設するなど、情報技術教育にも力を入れています。