松山市は、夏目漱石と正岡子規ゆかりの「愚陀仏庵」を、番町小学校のプール跡地に再建する案を明らかにしました。
愚陀仏庵は、1895年に英語教師として松山に赴任した夏目漱石が友人の正岡子規と同居生活を送った建物で、松山市の野志市長は24日、再建案を明らかにしました。
野志克仁市長
「新しい魅力とにぎわいを作り出すと共に、未来を担う子どもたちが友情や人とのつながり、出会いの大切さを学び、松山へのほこりや愛着を醸成してもらいたいと考えています」
24日に示された整備方針案によりますと、子規の母校である番町小学校のプールがあったおよそ480平方メートルの敷地に、木造2階建ての愚陀仏庵を再建するほか、展示施設などを整備するということです。
愚陀仏庵をめぐっては、愛媛県が萬翠荘の敷地内に復元した建物が2010年の土砂崩れで倒壊し、県と市が3つの候補地から再建を検討しましたが、いずれも見送られていました。
新しい愚陀仏庵の完成は2026年夏ごろの予定だということです。