JR松山駅周辺の再開発が進んでいない現状をめぐり、中村時広知事は「素直に遅れたことを認識し早く全体像を見せてほしい」と述べ、松山市のこれまでの対応に苦言を呈しました。

JR松山駅をめぐっては、今年9月に線路が高架化され新しい駅舎が開業しましたが、松山市が担っている周辺の再開発については見通しが立っていません。

この問題について、中村時広知事は12日の会見で、これまで市に繰り返し懸念を伝え街づくりを動かすよう促してきたと説明した上で、こう苦言を呈しました。

愛媛県 中村時広知事
「もう素直に率直に、この間、遅れたということを認識した上でスタートした方がスピード感があがるのではないかと思うので、そのスタートは首長のビジョンなので、そこを通じてかんかんがくがくの議論をして早く全体像を見せていただけたらと期待している」

一方、市が計画している公共交通ターミナル「バスタ」について、中村知事は、駅周辺の再開発を含めたプランが必要と指摘した上で、市が運営費を負担する方針を示したことなどから「ある程度の条件が整ってきた」と述べました。