岩手県内で人身被害や出没が相次ぐクマの話題です。
岩手県は2026年度、県内のツキノワグマの捕獲数の上限を、2025年度と同じ796頭に据え置くと決めました。
出没の件数や被害の状況によっては上限を超える捕獲について検討するということです。

これは19日開かれた、学識経験者や市町村の担当者で構成する県のツキノワグマ管理検討協議会で示されたものです。
県では県内のツキノワグマの生息数を、およそ3400頭とすることを管理計画で定めていて、これを維持するため2026年度の捕獲数の上限を、2025年度と同じ796頭と決めました。

2025年度はクマの出没件数が2024年度を上回っていて、7月は2023年10月以来、1か月あたり1000件を超えました。
8月までの5か月間では、この時期として過去5年間で最多となる3478件に上っています。
このため2025年度は、捕獲数の上限である796頭を上回ることが見込まれていて、県は市町村からの申請に追加で許可を出すことにしています。

2026年度についても、出没の件数や被害の状況に応じて、上限を超える捕獲を認めるかを検討するということです。