調理や菓子づくりを学ぶ盛岡市の専門学校生が、講習会で学校の卒業生でもあるパティシエからプロの技術を学びました。

プロの技術を学ぶ講習会は、盛岡市の北日本ハイテクニカルクッキングカレッジで行われたもので、150人余りが参加しました。
講師を務めたのは、2008年にこの学校を卒業し、現在は福井県のレストランでパティシエを務める工藤隆浩さんです。

工藤さんは横浜のホテルやパリの洋菓子店で腕を磨き、3月に発売されたフランスのレストランガイドブック、「ゴ・エ・ミヨ」の日本版でベストパティシエ賞に選ばれた一流のパティシエです。

(パティシエ 工藤隆浩さん)
「体験したことのない、見たことのないほかと違うレベルのデザートを作るのが僕の目標です」

工藤さんは22日、専門学校生を前にスイーツ2品を実際につくりました。

このうち、見た目も美しい福井県産の梅を使ったスイーツは、梅の実に見立てたチョコレートのなかに梅のピューレが入ったものですっきりとした酸味とチョコレートの甘さがバランスよく感じられる一品です。

(高度製菓衛生師科2年 岡田唯那さん)
「梅のお菓子という発想がなかったので、食べたときも衝撃だった。学生生活でお菓子をもっと知れたらと思いました」

(高度製菓衛生師科2年 多田愛望さん)
「常に成長し続けられるパティシエになりたいと思っているので、きょう工藤さんの姿を見て感じたことや勉強になったことを就職してからも生かしたいと思いました」

講習会では、フランスと日本の暮らしの違いや仕事で大切にしていることなど、工藤さんへの質問も多く寄せられました。

中にはパティシエを目指す若者もいる専門学校生たちは、プロとして活躍する先輩のアドバイスに大きな刺激を受けていました。