いわて花巻空港で7日、不法侵入が発生したとの想定で警察などと連携した対応訓練が行われました。

(記者リポート)
「今、不法侵入者と思われる男が刃物のようなものをかざしながら滑走路の方に向かって走っていきます。その後ろを黄緑色の花巻空港事務所の車両が追尾しています。あ、そしてパトカーの音も聞こえてきました」

これは花巻空港事務所が不法侵入が発生した場合に備えて毎年行っているもので、空港事務所をはじめ、岩手県警本部や花巻警察署、各航空会社など、11の機関からおよそ40人が参加しました。

訓練は午前10時25分、管理用車両がゲートから空港内に入る際に不審者が空港の制限区域内に侵入したという想定で行われました。

不法侵入の連絡を受けた空港事務所では、直ちに警察などの関係機関に連絡します。そして・・・

(訓練風景)
「不法侵入事案が発生しました。直ちに100番通報。関係機関への連絡。滑走路閉鎖のノータムを発出してください」
花巻空港事務所の千葉信英所長が安全が確保されるまで滑走路を閉鎖するノータム=航空情報通知の発出を指示します。

一方、不法侵入が発生した滑走路では・・・。

(訓練の様子を記者が実況)
「花巻警察署の署員4人がさす股や盾を持って、侵入者を取り押さえようとしています。(蹴るなどして激しく抵抗)」
(確保の様子)

(花巻空港事務所 千葉信英所長)
「今回の訓練でもって連絡・通報から、最後の侵入者の捕捉までの
一連の動きを実際に動いてみて確認できた」

今回の訓練では、空港事務所の車両が不法侵入者を追尾したことで確保まで時間を要しませんでしたが、事案によって対応は異なります。
花巻空港事務所では、関係機関との連携や今回の一連の動きを精査して、保安対策の強化につなげることにしています。