松林の再生に呼ばれた助っ人は、草が好きなあの動物です。
岩手県陸前高田市の高田松原に植樹したマツを植物の「クズ」から守ろうと、ヤギによる駆除の実証事業が17日行われました。

高田松原に植樹されたマツを覆うように生い茂るクズを、おいしそうに食べているヤギ。
クズを駆除するため、県が行う実証事業のサポーターに選ばれたのは、オスのムギくん3歳とロロくん1歳の親子です。

マメ科の植物「クズ」は、夏場に繁殖が盛んになって、マツの光合成を妨害して、枯らせる被害が2024年から目立つようになりました。
こうした中、白羽の矢がったのがクズが好物だというヤギです。

2頭は早速モグモグと食べ進めていきました。
保全活動に尽力している高田松原を守る会の千田勝治理事長はヤギの食欲に目を見張りました。

(高田松原を守る会 千田勝治理事長)
「いやぁ、びっくりしましたね。こんなにヤギがクズを。きょう私ら見るまでクズを果たして食べるか食べないかというのを疑問に思っていました。食べている姿を見るとクズを好き好んで食べているようなので、ちょっと安心したかなといったところです」
松林の再生に一役買うこの活動は、7月末と8月後半にも行われる予定です。