八幡平山頂付近の沼で雪解けの様子が竜の瞳のように見えることで人気のドラゴンアイ。今年の形は?開眼の時期は?

ドラゴンアイは八幡平山頂レストハウスから遊歩道を20分ほど歩き、アオモリトドマツの林を抜けると目の前にその姿を表します。
標高1613メートルの八幡平頂上付近にある鏡沼が、5月末から6月初めに沼の周囲からドーナツ状に雪解けする様子が竜の目に似ているとして、近年一躍有名になったドラゴンアイ。

午前7時半ごろは観光客の姿はまばらでしたが、9時すぎには平日にもかかわらずご覧の賑わいでした。

外側のリングが360度繋がり、中央部分が丸く解けた状態で「開眼」となりますが2025年は2024年より雪解けが遅れていて、今日の段階では外側のリングがまだ繋がっていない状態でした。
上目がちな瞳のようにも見え、そこに向かって雪解け水が流れた跡が放射状に伸びていてまるでマスカラを塗っているようにも見えます。

(観光客は)
夫「きれい。感動しました。来るまでの景色も感動しました。」
妻「ほんときれいです。ね。感動しました」
実はことしのドラゴンアイには瞳の下側に複数の亀裂が入っていて上手く開眼するか心配する声も聞かれました。
積雪の深さや気温など様々な条件で毎年、形が異なるドラゴンアイ。
2018年から毎年、年に10回近くドラゴンアイに通うという軽米町の中野克弘さんは、年によっての違いはもちろん、日によって、そして時間によっても表情が変わる様が魅力だと語ります。

(中野克弘さん)
「毎年形が違う。あと周りの色が好きなんですよ。今は少し凍った感じ、これがもう少しお昼になると溶け始めますから、段々に良い色が出るかなと思っていました」
今年は積雪が多く気温の低い日が続いたので長くドラゴンアイを楽しめそうです。

(八幡平市観光協会 海藤美香さん)
「(雪が)多かったのがドラゴンアイの周りの壁の高さに表れていると思います。また、これも雪解け現象の神秘的な部分だと思います。開眼といわれる現象はこれからですし、今でも十分に見応えのあるドラゴンアイになっています」

八幡平市観光協会はことしのドラゴンアイは6月10日ごろ開眼すると見込んでいます。