秋田市内のスーパーマーケットで11月30日、店内に侵入したクマに襲われた従業員の男性がけがをする事態が発生しました。クマの生態に詳しい研究者は、市街地に出没した今回の騒動が岩手にとっても「ひとごとではない」と警鐘を鳴らします。

11月30日、秋田市のスーパーマーケットで、開店の準備をしていた40代の従業員の男性が店内に侵入したクマに襲われけがをしました。
クマはその後も店内に留まり、わなにかかって店の外に運び出されるまでにかかった時間はおよそ55時間。解決までに2日以上も要しました。
現場となったスーパーマーケットがあるのは、周囲にホテルや集合住宅も建つ市街地でした。
なぜこの時期に、しかも市街地にクマが現れたのでしょうか?
野生動物の生態を研究する岩手大学の山内貴義准教授は、次のように推測します。

(山内貴義准教授)
「山の実成りもほぼ終わりで通常であれば冬眠に入るが、まだ寝ないで里まで出向く個体がいる。それで今回、運悪く市街地まで出たことは言えるかもしれない」