2022年5月、北海道帯広市で、交際していた高校教諭の女性を殺害した罪などに問われた36歳の元同僚の控訴審…札幌高裁は11日午前、被告が一緒に死ぬことを前提とせず、女性の承諾があったとする1審の懲役6年6か月の判決を破棄し、釧路地裁に審理を差し戻しました。
片桐朱璃(しゅり)被告38歳は、帯広市の高校教諭だったおととし5月30日、市内のパチンコ店の駐車場の車内で、北見市の教諭、宮田麻子さん(当時47歳)の首をシートベルトで締めて殺害した上、遺体を市内雑木林に埋めた罪に問われています。
片桐被告と宮田さんは、同年3月までオホーツク地方の高校の同僚で、それぞれ妻、夫、子どもがいましたが、2018年から男と女の交際関係でした。

裁判員裁判だった1審の釧路地裁で、検察は「宮田さんは、自分と一緒に(片桐被告が)死ぬことを前提に承諾したが、被告人は死ぬつもりがないのに、あるように装って殺害した。自己保身のための身勝手な動機に酌量の余地はない」として、殺人罪などで懲役13年を求刑。