小中学校での不登校の児童生徒は過去最多となるなか、学校に馴染めなかった子ども達を全国から積極的に受け入れている高校があります。
学校生活で自分らしさを取り戻す子どもたちがいる一方、高校は閉校のピンチを迎えています。
全校生徒がわずか29人の全日制高校、苫前商業高校。
放課後、部活動で友人達と汗を流しているのは、2年生の高橋祐人さん。
中学まで遠別町で過ごしていましたが…。
高橋祐人さん(16)
「小学4年生から(学校に)行ってなくて。週に1回行って別教室みたいな…。(高校に)入学したてのころは人としゃべるのも嫌で」
高校入学前の高橋さんは、人前でうまく話せなかったといいます。
鍛冶澤英雄教諭
「入学する前は、間接的なんですよね、すべて。『聞きたいことある?』と聞いても、私に『ある』『ない』も言わないですし、全部スクールカウンセラーを通して話していた。そんな感じの子が人前に出て、今では学校の中心になっている。彼の成長はすごい」
この秋、高橋さんは 生徒会長に立候補して見事に当選。
高校生活で大きな成長を感じていました。
高橋祐人さん(16)
「だいぶ人としゃべれるようになって、楽しく学校生活を送れてます。自分自身も成長したなっていうのを感じられました。(先生は)“何かあったのかな?”と思ったら話を聞いてくれるので、すごく良いなって」