日本山岳会北海道支部の山行にHBCが同行し、大雪山で年に数日しか現れないという「幻の湖」を撮影することに成功しました。
21日午前4時に黒岳石室を出発した5人のメンバー。
大雪山はいまだ深い雪の中にありました。
途中、クマの大きな足跡も発見。
出発からおよそ2時間半…
メンバーから歓声
「わぁ、これはすごいわ」
標高およそ2170メートル、かつて火口だった「白雲平」にできた湖です。
雪が溶ける5月ごろ、数日間しか現れず、登山客などの間では「幻の湖」と呼ばれています。
一行はさらに、その上、白雲岳の山頂をめざします。
標高2230メートルの山頂から見えるふだんの風景はこちらですが…
藤木俊三日本山岳会元北海総支部長
「残雪期のほんの1週間足らずの間だけみられる、本当の幻の湖です、これはなぜできるのかといいますと、地面下の氷の層があって、そこが融けるまでの間、融けた水が氷にあたって、下に浸透しないうちに見られる貴重な風景です」
湖は直径200メートルほど。
まだ雪深く登山者も少ないこの時期、なみなみと水をたたえた姿を間近で撮影できるのは非常に稀です。
「幻の湖」は、あと数日で消えるものと思われます。