全国で相次いだ強盗事件…フィリピンの入管施設に収容中で、関与の疑いがある男4人のうち、指示役「ルフィ」だった可能性のある北海道出身の2人は、10数前、札幌市のススキノの飲食店の「若手経営者」でした。当時の2人を知る男性がHBCの取材に応じました。
北海道東部の別海町出身の渡邊優樹容疑者と札幌市出身の今村磨人容疑者…どちらも、38歳です。
【2人を知る男性】
「渡邊容疑者を知ったのは、15、6年前。まだ彼は、大学生だったはずです。若い感じの好青年というか、非常に印象が良いというか。今、ニュースで見ている写真のイメージと違った。さわやかな感じでしたよ」
「今村容疑者を知ったのは、13年ぐらい前。ヤンチャなイメージでしたね、どっちかと言うと。体も大きかったので、圧がある感じ。盛り上げ役というイメージ」
剣道部の主将で、文武両道!中標津町の高校から札幌市近郊の大学に進学していた渡邊容疑者は、当時、学生ながら経営者としてススキノでミュージックパブを始めたと言います。
【2人を知る男性】
「女性店もやっていた。すごく人気のある店でしたね。(パブを始めてから)数年後ぐらいにそれをやって、もう、ススキノでも有名な店だったんで。24、5歳ぐらいでやっていたのかな。結構、長い間やってましたよ。4~5年やったんじゃないかな」
「(いわゆる接待を伴う飲食店?)そうですね」
当時を知る飲食店関係の女性は、渡邊容疑者の印象をこう語ります。
【飲食店関係の女性】
「(客は)若い人が多かったと思う。客の出入りは結構あった。(渡邉と話したことは?)挨拶程度はある。(印象は?)普通にちゃんと挨拶できる人。若いのにオーナーでちゃんとやってて、すごいなと思ってた」
一方、同じころ、今村容疑者もススキノで店を開きましたが、こちらは、長くは続かなかったといいます。
【2人を知る男性】
「飲食店やるって話になって、飲食店をやっていましたね。女性店じゃないですか。接待を伴うほう。ニュークラブというか、パブなのか。1年もやっていないんじゃないですか」
繁盛店のオーナーだった渡邊容疑者にも暗雲が…
【2人を知る男性】
「繁盛店を閉めた後、多分、商売やられていたと思うんですけど、それが上手くいかなかったんですかね。その後に店をやっていましたけど、その店が当時の店みたいに、ワーっと広まったイメージはなかったんで」
ススキノの事情に詳しい別の男性によると、渡邊容疑者はいくつかの店を経営したあと、風俗店グループで働いていたということです。
2012年には、窃盗事件で逮捕もされた渡邊容疑者…その後、ススキノで、再びバーを開きますが、長続きはしませんでした。
【2人を知る男性】
「バーをやっていた時は、窃盗したその金でやっていたという噂は聞いていました。ただ、すぐダメになっていたはずなんですよね。そのあたりから、もう、歯車狂ったんじゃないですか」
【別のススキノ関係者」
「渡邊容疑者の店には、暴力団の人が出入りしていた。小間使いのようなイメージ」
ススキノで、若手経営者として歩み始めた2人は、どこで道を踏み外したのか…
【2人を知る男性】
「そんな大掛かりなことできるような人なのかなって思っちゃって。いまだに本当なのかなって思っている。本当は違う人がやっているんじゃないかなぐらいの」
「彼らの判断で、彼らの考えた行為で、こんな国際問題みたいな、そこまでできる考えってあるのかなって思いますけどね」
4人の逮捕状は、特殊詐欺事件に関するものですが、被害総額は35億円に上るとみられています。
さらに、広域強盗事件への関与の疑い…フィリピンのレムリヤ法相は、来週月曜日の6日までに、日本側が求めている4人まとめての送還の可能性に言及しています。
2月1日(水)午前10時43分配信