交通事故「減らす」ではなく「ゼロ」に
日本の交通事故の発生件数は平成16年(2004年)ごろにピークを迎え、そこから減少傾向にあります。
息子を亡くす前の私だったら、「事故の件数も負傷者・死者の数もピークより減っている、いい傾向だ」と思っていたことでしょう。
でも、今の私が感じることは違います。
これほどまでに交通安全への取り組みが行われ、自動車の技術が発展しているにもかかわらず、まだ日本のどこかで悲しみと苦しみが起きてしまっている。あのデータは件数と人数が集計されているだけであって、悲しみの数はカウントされていません。
1件の事故が起きれば、何十人、何百人もの人に悲しみと苦しみを与えてしまうことを、私は痛感しています。だから「減らす」という考え方ではなく、「ゼロにする」という前提で取り組むことが大事なのだと思います。
減らすことを目標にするのか、ゼロにすることを目標にするのかでは、取り組みの内容も深さも変わってくるはずです。







