札幌市内では、現在27軒の銭湯が営業しています。そのうちの1軒、札幌市北区にある「奥の湯」に”北海道おじさん”のモノマネで大人気の和寒町出身のあとむさんが訪ね、ファンに愛される理由を探りました。
“北海道おじさん”あとむさん(和寒町出身芸人)
「はい、どうもお世話様でございます。私ね、今回札幌の素敵な銭湯を紹介するちゅうことで来たから、私はとにかく銭湯好きだからね。あれ?キャメラマンの兄ちゃんも銭湯好きだべ?好きそうな顔してる。なんだほんとにいい加減にせ。そしたら行くか!」
「奥の湯という名前らしいから今日行くところはね、奥んとこにあるんじゃないかと思ってるんだけど、どこだべな?まだまだ歩くかもしれないけど…あら、あそこに『ゆ』って書いてあるわ」
「割とあれ近いとこにあったね。いやーこれいいわ、レンガ調でいいね。こういう施工に目がないから見てこれ。45分て。午後2時45分で始まって午後10時45分で終わるという独特な時間配分。これがまた私好き」
「じゃあちょっと入ってみるかね。したらね、ちょっと楽しみだな。よし、お邪魔しますよ」
今回お邪魔するのは、地下鉄北34条駅すぐ近くにある1965年創業の地元に愛される銭湯「奥の湯」。
さっそく3代目店主の古名智明さんにお話を聞いてみました。
あとむさん
「どうして継ごうと思ったんですか?」
『奥の湯』3代目店主・古名智明さん
「母親が体を壊して『しんどい』というのを聞いて、ちょっと考えてからやるわと。やっぱり銭湯がどんどん潰れていってるから今だと市内に27軒しかないので、最後の1軒になるまで頑張ります」
奥の湯は地下水を薪で沸かしているので柔らかく、入り心地の良いお湯がこだわり。
そんなお湯を沸かしている銭湯の心臓部分ボイラー室を特別に見せていただくことに。
あとむさん
「熱っこれ、夏やばいっすね。うわーすごい肉体労働ですね、これね。大変だなこれをずっとやっていただいて。銭湯好き代表としてありがとうございます」
奥の湯のこだわりもわかったところで、脱衣所をチェックしましょう。
あとむさん
「いやいや…、早速来たけど、きれいで良いべさこれ、キレイにしてるわ、あれ色々置いてある。なんといってもうれしいのがね漫画本なんだ。これ『ジャンプ』があるんだ。これ若い奴はうれしいべな。風呂上がりにこれ読むんだ」
「これだけじゃないんだ、見てみこれ『FBI心理分析官』という見たことない本があるわけよ。これ確かに風呂上りにFBIが何考えてるか知りたいって私、前から思ってたんだよでね、最後を飾るのはね『FBI心理分析官2』というね「2」が出たんだ。嬉しいねこれ取り合い、「2」は取り合いだから」
「こういういろんな本が読めるからね。やっぱり何回来ても味わい深いっちゅうかね」
「…して、これ注目はね見てみ、これドライヤー3分30円というね。これ大体コインを入れてやるやつなんだけど、これお金を払って、これ見てみ。これ砂時計だ。とにかく番台さんがね、利用者を信用したうえで、ちょっとでも裏切ったら、これは終わるから。これはだから仲間見張って『お前3分すぎてるぞ』と」
「基本的にきれいだね、これね。こういう風にこのツルがね、うちの湯に入ればもう1000年生きれますよって、まぁ勝手に私が言ったんだけど、知らないけど」
「私は大体何で番号を選ぶのかっていうと野球選手で背番号だね、今回はもう6。これ大体わかるっしょ?6ってたらね日ハムの田中幸雄。腕太くて好き私。したっけ着替えるからね。カメラマン撮るんじゃない。俺の裸を裸を。撮るんじゃない。やめろってお前~」
「ほら着替えたぞ、そしたら風呂入っていくぞ。見てみほらキレイだこりゃいいわ。これ真ん中にベタっと2種類のね、お湯があって。そしてこの周りを取り囲むようにみんな体を洗ってね。奥にサウナもあるしね。…して水風呂もビタッとあってなかなかいいわ」
「そしたら一回体洗ってね。体洗わないで入ったら絶対だめだからな。だからちゃんと体洗ってからいいか?体洗ってからだからな?」
「いいわ、これはいいわ。これ撮っていいかわからないけど俺の目の前のおじちゃんが、とんでもなく気持ちい顔してんだ。すごいだろ、いい国だなあんなお年寄りが安らげる場所があるんだから」
来る人を笑顔にする奥の湯。そんな銭湯の常連さんに話を聞いてみることに。
あとむさん
「お父さんのここの銭湯の好きなところはどこですか?」
常連客
「やっぱり足を伸ばして入って温まって帰って一杯やって、相撲観て、野球見て、いいですね」
常連客
「やっぱり近所に銭湯はあってほしいですよね。ないと困るな。ここもなくなっちゃ大変ですもんね。ここがあるおかげで俺も友達出来た。話すきっかけにもなりますしね。くだらん話しでもいいんだ。広く狭く付き合えればいい」

続いては、先ほどお湯に癒されていたこちらの常連さん。
あとむさん
「お父さんここの銭湯の好きなところなんですか?」
常連客
「あ~俺は腰悪いからジェットバスとか、それでさっき俺ジェットバスやってる」
あとむさん
「顔みたらとんでもなくうれしそうな顔してた」
常連客
「気持ちいいから俺、腰悪いのよ。それでジェットバスやったら気持ちいいのよ」
あとむさん
「お父さんにとって銭湯ってどんなもんなんですか?」
常連客
「習慣だよ習慣だから。ちょっとでも長く続けてもらってそれが一番だね」
人々を笑顔にする奥の湯は今日も誰かの心と体を温めています。
「いや~待たせて悪いね。いい湯だったタオルもTシャツも買っちゃって。これ好きになっちゃたね。ちょっとね『FBI心理分析官2』見てて長居しちゃったから申し訳ないけど、ちょっとまた別の場所行かないといけないから、また来るわ。したらな~」
世永聖奈キャスター)
「奥の湯」は9年前に智亮さんが脱サラして、お母さんから継いで現在は家族で協力しながらしているということです。
堀啓知キャスター)
現在、後継者不足の銭湯界のホープですね。







