拒絶から…「また気が向いたら連絡します」
Sさんが逮捕されたと知り、研究チームは手紙を送った。
北海道医療大学 奥田かおり講師
「『あなたは去ったかもしれないけど私は関わっています』というようなことを書いて送った。私たちの中ではずっとつながっていると思っているので」
しかしSさんからの返信は「もう関わらないでください」と。拒絶だった。
再び社会に出てきた後、共に生きるために何が必要か。研究チームはSさんに手紙を送り続けた。
北海道医療大学 向谷地生良 特任教授
「私たちのわきまえとしては、Sさんをどうやったら再犯しないようにするには、どうアプローチすればいいかという魂胆を脇に置くということ。このテーマそのものが、私たちが望む回復だとか、私たちが望む自立じゃなくて、彼自身が発見し、気づいていくこと。彼が主役であるということを邪魔しない。今までは悪いことをしたら法律的な常に命令とか指示とかいう方法で管理してきたが、結果として再犯という一つの現実を生み出してきたのではないか」
北海道医療大学 奥田かおり 講師
「(再犯は)そう簡単には止まらないと思うが、それでも私たちはそこの仕組みを一緒に考えていくのが研究で。ずっと問いを続けていくんじゃないかなという。まずは今のSさんの様子を一緒に伴走しながら見て、どうなっていくのかなというのを一緒に考えていくしかない」
罪を繰り返してしまう人と社会で共に生きるとは、「こうあるべき」という型にはめず、その人らしさを尊重して、関わりを続けること。
Sさんから届いた2通目の手紙にはこう書いてあった。
「また気が向いたら連絡します」。

◆HBC北海道放送:三栗谷皓我







